高度な製造過程により生まれる製品の特徴
液晶ディスプレイ用ガラス基板は、表面にナノメートル単位の凹凸があっても表示品質に影響を与えます。このことを第7世代(1870×2200)のガラスサイズをサッカー場の広さに例えることで表現すると、グラウンド内の異物については、5mmの米粒の存在さえも許さず、凹凸は0.5mm以内に抑えなければならないということになります。
さらに、ガラスを加工する際にも、微細な破片で表面に傷が付いたり、微細なゴミが付着しないよう細心の注意がはらわれます。AvanStrateではさまざまな技術を駆使してこの高いハードルをクリアするとともに、日々技術革新と改善にチャレンジしています。
また、液晶ディスプレイパネルの生産効率を向上させるため、1枚の大きなガラス基板から複数枚のパネルを取り出す技術トレンドが継続しており、そのため大規模なガラスの溶解炉が必要になるほか、原料となるガラス組成の開発などにも高度な技術や多くのノウハウが不可欠となってきています。こうした高い技術力と生産設備を求められるために、液晶ディスプレイ用ガラス基板を量産しているのは、世界でもたったの4社だけ。そのうちの1社がAvanStrateなのです。
お客様のニーズと需要変動に応える海外拠点との連携体制
AvanStrate のお客様である液晶ディスプレイ・パネルを製造するメーカーは、韓国、台湾、日本、中国などのアジア圏に集中しています。当社は、これに対応するため、各拠点(韓国、台湾)において生産・販売体制を構築しています。各拠点において、生産機能だけでなく、営業・CS(Customer Satisfaction)の体制を整えてマーケティング活動を行い、現地の顧客情報をスピーディに製品へ反映できることが、当社の大きなアドバンテージとなっています。
また、各国におけるお客様のニーズへの対応に加え、需要の変動に応じて、拠点間での製品・素板の融通も柔軟に行うことが可能であり、各拠点が連動して、日々移り変わる多彩なお客様のニーズと需要の変動に迅速かつ柔軟に対応できる体制を整えています。