海外拠点それぞれが研究開発に関与
当社は、液晶ディスプレイ・パネル用ガラス基板の品質の差別化を図るべく、各子会社の 現地拠点で収集した顧客のニーズにマッチした大型化、薄板化、表面品質の安定化及び 高精細化対応、並びにコスト削減に向けた研究開発活動を行っております。
これらの研究開発活動として、ガラス組織開発、溶解及び形成技術開発等(製造工程でいうHOT工程にあたります。)に関する製造技術開発、次世代ガラスの研究開発を実施しております
また、ガラスの加工技術、洗浄及び評価技術等(製造工程でいうCOLD工程にあたります。)についても、製造技術開発、研究開発を実施しております。
液晶ディスプレイ・パネルを製造するメーカーは、韓国、台湾、日本、中国に集中しています。当社では、これに対応し、的確に市場及び製造現場のニーズを捉えた研究開発を行う 視点から、各拠点において研究開発活動を実施しております。
将来を見据えて、さらなる研究開発と技術革新を推進
一般に、より大型のガラス基板になるほど、その生産は難しくなり、より高度な技術が求められることになります。従って、今後もガラス基板の大型化が続く場合には、ガラス基板メーカーは新たな技術革新を実現する必要があります。当社では、既に第8世代までの大型化を実現しておりますが、更なる大型ガラスの生産能力の獲得に向けた研究開発を進める方針です。また、社内では研究開発を対象とした奨励制度を導入するなど、社員のモチベーションアップにも配慮して、研究開発を推進しています
大型化以外でも、液晶ディスプレイパネルメーカーから求められる時々のニーズに応じ、それらを実現するための新たな技術革新を達成してまいりました。例えば、モバイル化に対応するため、より比重が小さく、薄く成形できるガラスの組成とその製造法を開発いたしました。また、環境問題に対応するため、環境に優しい原料を用いたガラス(スーパーグリーンガラス)の組成や製造法の開発も実現しています。
今後は、過去に蓄積した技術をさらに発展させ、お客様の新たなニーズへ対応するとともに、新たな事業分野への応用についても着実に実現してまいります。