液晶ディスプレイ用ガラス基板の製造工程は、原料を溶かして素板を成形する「HOT工程」と、お客様が求める形状に加工する「COLD工程」の2つに分類されます。HOT工程では、表面が平滑であることに加え、異物や気泡等をなくして「欠陥密度」(単位重量あたりの欠陥数)を下げること、COLD工程では、キズや汚れのない高い「表面品質」の確保が、それぞれ重要となっており、両者を適切にコントロールすることで高い品質の製品を製造することが求められています。
素板をダイヤモンドホイールやレーザーなどで指定の大きさに切断します。
ガラスの切断面はそのままにしておくと衝撃に対して非常に弱く鋭角になっており、その後の工程に影響を与えます。ガラスの強度を上げ、取扱を良くするために、切断面を滑らかに磨き上げます。
切断・面取りの後のガラス板表面には、数ミクロンサイズの細かなパーティクル(微細な破片)が付着し、ガラスに傷をつけたり、お客様のプロセスで不具合を起こす可能性があるため、ガラス表面を精密に洗浄します。
欠陥を検査し不良品を取り除きます。この工程では、微細な異物や傷を検出できる特別な検査機により製品を評価します。当社では世界初の独自の評価装置を開発し、不良品を除くだけでなく、画像データ解析により工程品質のモニタリングを行っています。
液晶ディスプレイ用ガラス基板は、非常に薄く衝撃に弱いため、梱包材や梱包方法にも独自のノウハウが求められ、日々改善が行われます。
お客様が指定する数量・納期に合わせて、国内外へ出荷します。